都心で残雪20センチ超 気温は上昇、10度以上の予想

【動画】大雪から一夜明け、雪化粧した新国立競技場など都内の様子=熊倉隆広撮影
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 首都圏など各地に積雪をもたらした大雪から一夜明け、東京都心では23日朝も20センチ以上の雪が残るなど、路面の凍結や交通への影響が続いた。気象庁によると、関東は晴れて気温も10度台に届く予想。北日本から西日本は冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に大雪となる恐れがある。

 東京都心で約4年ぶりに20センチを超えるなど大雪となった関東平野部は、23日午前7時時点で、都心で21センチ、前橋、宇都宮の両市で24センチ、水戸市で17センチ、横浜市で15センチ、千葉市で8センチの雪が残った。

 総務省消防庁のまとめでは、23日午前8時半現在、雪の影響でけがをしたのは東京都や神奈川県など8都県で少なくとも320人。都内では229人が病院へ搬送された。

 神奈川県では南足柄市の70代男性がビニールハウスで作業をしていて転落し腰の骨を骨折。埼玉県でも上尾市の60代女性が除雪中に転んで右足を骨折するなどした。群馬県でも桐生市で女性2人が除雪中に転んで手の骨が折れた。

 JR東日本によると、中央線八高線などの一部で運転を見合わせた。東京メトロや私鉄でも一部に遅れが出た。高速道路は23日午前10時時点で、東名高速道路圏央道などの一部区間で通行止めとなっている。首都高では22日夜、山手トンネルから出ようとしたトレーラーが立ち往生した影響で最大10キロの渋滞が発生し、23日早朝まで続いた。

 文部科学省によると、23日午前8時時点で、茨城、群馬、埼玉の3県で小中高校など計18校が休校となったほか、計1609校が登校時間を遅らせた。首都大学東京(東京都八王子市)や和洋女子大(千葉県市川市)など3大学と、埼玉県内の特別支援学校6校で入試の開始を繰り下げているという。

 気象庁によると、寒気の影響などで、24日から再び各地で気温が低下する見通し。24日の日中の最高気温は、東京都心、横浜、千葉、さいたまの各市で5度、名古屋、大阪の各市で3度、福岡市2度、広島市1度の予想で、その後も気温の低い日が続くという。

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