「栄光のル・マン」 24時間レースとの出会い

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ロータリーエンジンの半世紀 栄光編(4)

 「大衆が見ている前で、ロータリーエンジン(RE)の信頼性、耐久性を証明しなければいけない」

 東洋工業(現マツダ)のRE研究部長、山本健一はこう考えていた。新しいがゆえに壊れる、というイメージを、レースを通じて払拭(ふっしょく)しようとした。

 山本紘(77)は、この言葉を上司を通じて聞いた。これまでにもエンジニアとして国内外のレースを経験してはいたが、REは初めて。しかも舞台として選ばれたのは、旧西ドイツ・ニュルブルクリンクの「マラソン・デ・ラ・ルート」。84時間、3日半を走りきらなければならない。1967年のレースに通常のレシプロエンジン車で出場した古我信生(のぶお)のデータを活用して臨んだ。

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 REの馬力、回転数について…

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