石川)自然に抱かれ命知る ブナオ山観察舎 白山市

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須藤佳代子
【動画】「かんじきハイク」に野生動物の観察体験ができる「ブナオ山観察舎」=須藤佳代子撮影
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 標高約600メートルにある石川県白山市尾添の県白山自然保護センター「ブナオ山観察舎」は、カモシカなどの野生動物を自然の姿で見ることができる全国でも珍しい施設だ。積雪が多く、冬場はかんじきを履いて雪山を歩く催しも開いている。なんだか楽しそう。今月上旬、さっそく訪ねた。

 1981年に一般の人が見られる野生動物の観察所として建てられたという。窓の向こうには雪に覆われた山毛欅尾山(ぶなおやま、標高1365メートル)の南斜面が壮大に広がる。頻繁に雪崩が起きる斜面から地肌がのぞき、木の実や草を目当てに野生動物たちがやって来る。

 この日、県白山自然保護センターの嘱託職員南出洋さん(67)がイノシシを発見した。望遠鏡をのぞきこんでみると、斜面の土の上でエサを探している姿が見える。あっ、ニホンザルやカモシカも。常設された大型双眼鏡や望遠鏡で熱心に見入る訪れた人たち。里山では田畑を荒らす厄介者扱いのイノシシやサルも、ここでは貴重な観察対象だ。

 クマタカや国の天然記念物の…

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