陸上イージスで巡航ミサイル防衛、小野寺防衛相が意欲

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ハワイ(カウアイ島)=相原亮
【動画】小野寺防衛相が「イージス・アショア」の実験施設を視察=相原亮撮影
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 小野寺五典防衛相は10日午前(日本時間11日未明)、米ハワイ州にある陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の実験施設を初めて視察した。日本に導入する際、北朝鮮を念頭に置く弾道ミサイル防衛だけでなく、将来的により迎撃の難しい巡航ミサイルにも対応させたい考えを表明した。政府は導入を急ぐが、迎撃には技術的な課題が指摘されるうえ運用開始時期がずれ込む見通しもあり、課題は多い。

 小野寺氏や防衛省幹部が訪れたのは、ハワイ州カウアイ島の米軍施設。広大な敷地の周辺に民家はなく、視察時にミサイル探知のレーダーを稼働させたが、明らかな騒音はなかった。

 米ミサイル防衛庁のグリーブス長官から説明を受けた後、小野寺氏は記者団に「レーダーは人体の影響も全くなく、通信機器などへの(電波)干渉も影響は出ていないということだ」と強調。さらに「いずれ巡航ミサイルなどミサイル防衛に総合的に役立つ基礎的なインフラに発展させていきたい」と述べ、イージス・アショアの用途を拡大させていく考えを示した。

 政府は昨年末、米国からイー…

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