(あの夏)早稲田実×駒大苫小牧2 中学 鍛えられた野球脳

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2006年・決勝

 早稲田実の斎藤は田畑が広がる群馬県新田町(現・太田市)で生まれた。三つ上の兄・聡仁(あきひと)の影響で小学1年生から野球を始める。小、中学と同じチームだった田部井雅行は「ボールを受けてほしいと言われ、よく佑樹の家の庭でキャッチボールをした」。

 生品(いくしな)中では軟式野球部に入った。毎年のように代わる顧問は、ラグビーやバレー経験を持つ教員ばかり。厳しい雰囲気はなく選手で練習メニューを決めた。冬場は鬼ごっこだけで終わることもあった。そんな環境だからこそ、斎藤は「野球脳」を養えた。2年生の秋に主将になると、打順を決め、ベンチや打席からサインを出した。「指示が的確で誰も文句はなかった。それに終盤でも『まだそんな力があったの』と驚く球を投げた」と田部井。甲子園での力投の素地もすでにあった。

 早実の受験を決めたのは3年…

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