徳山徹
「不老長寿の仙果」との言い伝えが残るマタタビ科の植物「コッコー」の収穫が、上関町の離島・祝島で始まっている。12月初旬まで続くが、販売用に栽培されているものはほとんどなく、市場にはあまり出回っていない。
祝島港近くの「照満寺」。住職の西寺和登さん(84)が約30年前に庭に植えた苗が育ち、今年もたわわに実がなった。色と形はキウイに似ているが、長さは約1・5センチ~約3センチと小ぶりで、輪切りにすると緑色が濃い。口に含むと果汁がほとばしり、さっぱりした甘さが広がる。
生食するほか一部は焼酎に漬ける。古いものでは「30年もの」も。「自分たちでも食べるが、『珍しい』と喜んでもらえるので知人らにあげたい」
収穫後は来季に備えてむだな枝…