故郷焼いた失火、ラーメンはもう二度と…糸魚川大火

有料記事きょうも傍聴席にいます。

田中奏子
[PR]

きょうも傍聴席にいます

 新潟県糸魚川市で昨年12月22日に起きた大規模火災で、火元となったラーメン店の元店主で、業務上失火の罪に問われた被告の男(73)の判決公判が15日、新潟地裁高田支部であった。9月の初公判ではおわびの言葉を繰り返した被告に、裁判長はどんな言葉をかけたのか。

 新潟地裁高田支部で開かれた判決公判。36席の傍聴席はほぼ埋まり、被告は白っぽいトレーナーにベージュのズボンをはき、緊張した様子で法廷のいすに腰掛けた。石田憲一裁判長は午前11時半の開廷後まもなく禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年)の有罪判決を言い渡した。

 石田裁判長は「広範囲にわたって、多数の住民に大きな危険が発生し、被害の程度は甚大である」「料理人として、ごく基本的な注意義務に反している。以前にも、火元から離れて鍋の底に穴を開けたことがあり、火災になりかねないと容易に予想することができた」と指摘した。

 ただ、大規模火災の当時、糸…

この記事は有料記事です。残り1083文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載きょうも傍聴席にいます。

この連載の一覧を見る