白米にふりかけ…貧困で高校行けず ラッパーで日本一に

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小手川太朗
【動画】ラップを披露する裂固=小手川太朗撮影
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 「母さん、俺がなんとかする」。両親が離婚した約6年前、そう言って高校進学をあきらめた少年は、すし店でのアルバイトで家計を支えてきた。友達をうらやむ日々が続いたが、今は違う。20歳になった青年は音楽を武に、若者たちの中心で輝く。

 夜のJR大垣駅岐阜県大垣市)近くで、約20人の若者が輪を作っていた。中心にいた若者が、大垣市在住のラッパー「裂固(れっこ)」(本名塚田泰斗さん)。スピーカーから流れる音楽に、即興でリズミカルに言葉を乗せる。同じ音で韻を踏む「ラップ」という音楽手法だ。

 芸名には「炸裂(さくれつ)する固い韻」という意味を込めた。昨年4月に放映された、18歳以下のラッパーが頂点を競う全国大会「高校生RAP選手権」で、約800人の頂点に立ったのをきっかけに一躍脚光を浴びた。ラップのテクニックや表現力を競い合う「MCバトル」の全国大会では上位の常連だ。

 今では月15~20本のライ…

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