孤立した母「一緒に幸せな国へ」 奪われた9歳の命

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石川春菜 大岩ゆり
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小さないのち 育ちを支えて

 昨年6月。秋田市児童養護施設で暮らしていた千葉愛実(めぐみ)さん(当時9)は、迎えに来た母親に駆け寄り、一緒にタクシーに乗り込んだ。回転ずし店で食事をし、ファストフード店でソフトクリームを食べ、母親の住むアパートへ。年に数回の外泊で、週末の2日間、親子水入らずの時間を過ごす予定になっていた。

 しかし、施設に戻る約束の時間を過ぎても、愛実さんは戻らなかった。通報を受けた警察がアパートに立ち入ると、愛実さんはタオルケットにくるまれ、ベッドの上で冷たくなっていた。母親はその隣で、意識を失って倒れていた。腹に3カ所の刺し傷があった。

 警察による司法解剖の結果…

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