自動運転車、住民参加で実験開始 神戸の高齢化地区

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島脇健史
【動画】神戸市北区の筑紫が丘地区で自動運転車の実証実験=水野義則、島脇健史撮影
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 高齢化が進む神戸市北区の筑紫(つくし)が丘地区で、移動手段として自動運転車両が有効かどうかを検証するため、実際に住民が日常生活で利用する実証実験が7日から始まった。住民と地元の路線バス会社の意見交換会をきっかけに実現したといい、市によると、住民が主体的に企画・参加した実験は全国で初めてという。

 地区は人口約6千人で、65歳以上が約4割を占める。路線バスはあるが、丘陵地で坂が多く、住民からは「マイカーでは運転が不安」「バス停から自宅までの移動がつらい」などの声が上がっていた。

 昨年夏に開かれた住民とバス会社の意見交換会では、住民の「近距離の移動手段がほしい」という要望に対し、バス会社が「乗務員が人手不足で、採算も難しい。自動運転に可能性を導き出せれば」と提案。具体的に話が進んだという。

 実験には群馬大が改造したワンボックス車を使い、最適ルートを選ぶ人工知能(AI)の技術などはNTTドコモが提供した。4人乗車可能で、運転席には緊急時に備えて運転手を同乗させる。12月下旬までの期間中、約200人の参加を見込んでいる。

 11月下旬までは地区の外周…

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