ついに出るか、「タレント発掘事業」出身の五輪代表

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勝見壮史 笠井正基
【動画】冬季競技の「金の卵」を見つけるタレント発掘・育成事業=笠井正基撮影
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 冬季競技のシーズンが本格化し、平昌(ピョンチャン)五輪の代表争いが佳境に入る。メダルが将来有望な「金の卵」を探して育てる「タレント発掘・育成事業」の出身者から、夏季、冬季両五輪を通じて初の日本代表が生まれるかもしれない。

 4日に札幌市で行われたノルディックスキーの伊藤杯大倉山サマージャンプ大会男子を制した小林陵侑(りょうゆう)(21)=土屋ホーム=は、2007年の小学5年から中学3年まで、地元岩手県が始めた発掘事業に体力テストで選抜されて1期生として参加した。特定の競技に絞らず、どの競技に向いているかを見極める仕組みで、小林はスキーのほか、レスリングスピードスケートなど様々な競技を経験。中3時に全国大会のジャンプと複合で2冠を達成し、社会人でジャンプに専念した。「同世代の仲間ができて刺激を受けた。栄養学の講義などは役立っている」と振り返る。

 1992年アルベールビル五輪複合団体金メダリストで、事業立ち上げから関わる岩手県スポーツ振興課の三ケ田礼一さんは「五輪選手は大きな目標。小林選手が初の五輪代表になれば子どもたちの夢が広がる」と話す。

 そのほか、フリースタイルス…

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