路上生活の経験、渾身のダンスに 「人の魂を形に」

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丸山ひかり
【動画】井の頭公園で屋外公演する「新人H ソケリッサ!」のメンバーたち=林敏行撮影
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 型にはまった踊りではなく、路上での生活を経験した人々の身体から生まれる、自由でリアルな表現を見せたい――。振付家の男性が、ホームレスの人たちやその経験者らと始めたダンス団体の活動が、今年で10周年を迎えた。

 台風が近づき、激しい雨が降った10月21日、JR吉祥寺駅近くの東京都井の頭公園。観客約60人が見守る中、「新人H ソケリッサ!」の公演が始まった。

 出演する男性7人は行進したり、地面に倒れ込んだり。笑顔で跳びはねるように登場した西篤近(とくちか)さん(39)は、ホームレスの人々が販売する雑誌「ビッグイシュー」の販売員。体をたたく力強い踊りの横内真人さん(55)は病気で職と住まいを失った経験を持つ。

 共に踊る主宰者のアオキ裕キ…

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