【動画】将棋の第7期加古川青流戦決勝三番勝負が兵庫県加古川市で指された=佐藤圭司撮影

 兵庫県加古川市などが主催する、将棋の第7期加古川青流戦(せいりゅうせん)の決勝三番勝負が21、22の両日、同市で指された。連覇を狙う井出隼平(じゅんぺい)四段(26)=横浜市出身=と、今春プロ入りした西田拓也四段(26)=京都市出身=の東西対決は、西田四段が制した。現地に駆けつけた日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(48)は「内容が濃い」と感嘆した。

 加古川市は人口約26万5千人だが、ゆかりの将棋棋士は5人もいる。久保利明王将(42)、井上慶太九段(53)、稲葉陽(あきら)八段(29)、神吉宏充七段(58)、船江恒平六段(30)。日本将棋連盟専務理事として第1局に立ち会うなどした森内俊之九段(47)は「人口に対する棋士の割合が高い。将棋への熱心な取り組みに感謝している」と話した。

 「棋士のまち加古川」とうたい、同市などは2011年に若手棋士を対象とした公式戦を創設した。棋戦名は、加古川市のイメージカラーで若手や新人を表す「青」と、1級河川「加古川」の清流を表す「流」を使った「加古川青流戦」が公募で選ばれた。四段の棋士全員と、プロ棋士養成機関「奨励会」のうち最上位の三段の上位陣、女流棋士2人、アマチュア数人がトーナメントで戦い、決勝は加古川市内で指される。

 名人戦も指された鶴林寺(かくりんじ)が対局場だったり、市内のホテルで交流レセプションが催されたり、タイトル戦のよう。佐藤会長は「将棋界に非常に愛情をもって接してくれている。若手にとって、やりがいのある棋戦。歴史を重ね、また重みが増す」と話した。

 第1期は加古川市在住の船江・…

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