愛国心は愛のない言葉、掲げる人に不信感 鈴木邦男さん

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聞き手・釆沢嘉高
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元一水会代表 鈴木邦男さん

 森友学園が新設する予定だった小学校は「愛国心教育」を掲げていました。

 50年近く愛国、右翼運動に携わっており、前理事長である籠池泰典容疑者の気持ちはわかります。だけど「愛国心」を口にする人に僕がまず抱くのは、不信感です。「愛国心に基づく行動は何でも許される」と誤解した人たちを、多く見てきたからかもしれません。

 また「愛国心」は、他人を無意味に批判、排除する際にも使われる、愛のない言葉です。「俺は愛国者だから韓国が嫌いだ、中国をやっつけろ」という風に。教育現場に持ち込むべき言葉ではありませんよね。

 学園の系列幼稚園では、教育勅語の素読もさせていたとのことですが、教育勅語は右翼団体のなかでさえ「終わったもの」と捉えられ、集会で朗読することもなくなりました。ある程度の判断能力がついたときにその存在を教えるならまだしも、何もわからない小さな子どもに教え込む意味がわかりません。

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 こうした学園の教育方針を…

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