(あの夏)中京大中京×日本文理1 九回2死無走者からの「奇跡」

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2009年・決勝

 手拍子とともに、「伊藤」コールが広がっていく。九回2死満塁。本塁打が出れば同点の場面で、打席には甲子園を一人で投げ抜いてきた日本文理のエース伊藤がいた。

 「鳥肌が立った。ただボールはしっかり見えていた」。三遊間を割り、2者が生還。「つないだ、つないだ! 日本文理の夏はまだ終わらな~い!」。テレビ中継では、朝日放送の小縣裕介アナウンサーの絶叫が響いた。

 「つなぐ」。6点差を追う九回、2死走者なしから始まった怒濤(どとう)の反撃は、練習時間の8割を打撃に費やしてきた日本文理の集大成だった。

 「このときのチームは自分で…

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