福岡県民、なぜトリ料理好き 由来は江戸時代の政策に

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岩田智博
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なるほどハッケン 九州・山口

 東京から福岡に赴任する前は、福岡の食のイメージといえば、もつ鍋や豚骨ラーメン。牛や豚の肉をよく食べるという印象があった。だが、住んでみると、意外にも水炊きやかしわうどんなど、鶏肉料理を好む人が多いことに気が付いて驚いた。

 福岡と鶏肉の関係が気になって調べてみて、さらにびっくり。総務省家計調査(品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)では、福岡市の鶏肉購入量は2014~16年の平均で2万298グラム、支出金額も同1万8642円で、いずれも52都市中トップ。北九州市も購入量が13位、支出金額は11位だ。

 なぜ、これほど鶏肉が好まれるのか。福岡の食文化に詳しい中村調理製菓専門学校校長の中村哲さん(63)は、鶏が広がったきっかけを「1732年に西日本を襲った享保の大飢饉(ききん)にある」と説明する。「財政再建策として黒田藩が行った一つが、鶏卵を専売品にすることだった」

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 黒田藩は領内の各地で養鶏業…

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