認知症の現実、途上国でも 世界の当事者撮った写真紹介

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北村有樹子
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 途上国を中心に世界の認知症の人たちの写真を撮り続けるアメリカ人がいる。写真家のリア・ビーチさん(26)。適切な診断や医療が受けられない人たちの姿を伝え、認知症はグローバルな課題だと多くの人に気づいてほしいという。29日に閉幕した認知症国際会議で、活動を展示した。

 リアさんは、米国デラウェア州出身。認知症になった曽祖母を亡くなるまで8年間、そばで見て、撮影したことがきっかけだ。「他の国や文化の中で、この病気はどうとらえられているのか」ということに関心を抱いた。

 2011年から主に途上国の認知症の人たちを撮り始めた。まず訪れたのはケニア。小さな村のクリニックでは、認知症の存在自体が知られておらず、驚いた。認知症になっても、適切な診断やケアを受けられない地域がたくさんあることも分かった。「こうした現実を知らない人はきっと多い。色んな人に知ってもらいたい」との思いを強くした。

 その後、南アフリカ、グアテ…

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