同性が好き、殴る蹴るのいじめに 「恥」と思い込んだ
岡崎明子
小さないのち 大切な君
東京・赤坂の外資系法律事務所で働く弁護士の田中太郎さん(30)は今でも、中学時代の夢を見る。クラスの男子にいじめられ、闘わなくてはならないのに何もできず、「ワーッ」となったところで目が覚める。
田中さんは28歳のとき、ゲイだと周囲に明かした。
子ども時代、親の仕事の都合で転校が多かったが、すぐに打ち解けることができ、友達も多かった。だが、中学2年生のとき、突然いじめの標的になった。
中心となった男の子は、サッカーが得意な人気者だった。同性にひかれていることは隠していたが、周りは気づいたらしい。「あいつ、ホモじゃないか」とうわさを流され、殴る蹴るの暴力を受けた。「ああ、自分は気持ち悪い存在なんだ」と苦しかった。
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早く一日が終わってほしいと…
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