コスモスポーツ、50年前の発表資料 苦難と自信にじむ

有料記事

神沢和敬
[PR]

ロータリーエンジンの半世紀

 「夢のエンジン」と呼ばれたロータリーエンジン(RE)を搭載した初の量産車「コスモスポーツ」の誕生から今年で半世紀。当時報道各社に向けて配布されたプレスリリースがマツダで保管されていた。開発の経緯にも触れ、苦難の末に完成したことを強くアピールする内容だった。

 リリースの日付は発売日である1967年5月30日付。「マツダロータリーピストンエンジン 実用化に成功 ―搭載車コスモスポーツ 発売開始―」というタイトルだった。

 冒頭で開発の経緯について触れ、「昭和三十六年西独のNSU社およびバンケル社とロータリーピストンエンジンの共同開発契約を結び、以来六年間技術陣あげてこの新エンジンの研究開発に取り組んできた」と記した。完成にあたり「エンジン性能、耐久性について十分の自信を得ることができた」とある。

 全長4140ミリ、高さ11…

この記事は有料記事です。残り888文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら