通学路、車通らないはずが 風見しんごさん娘の死亡事故

有料記事子どもの交通事故を防ぐ

重政紀元 津田六平 阿部朋美
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小さないのち 道に潜む危険

 タレントの風見しんごさん(54)は、小学5年生だった長女えみるさん(当時10歳)を登校中の交通事故で失った。

 「あれから10年。ようやく、えみるに報告できる環境ができつつあります」

 東京都世田谷区の風見さん宅に近い住宅地。朝の通学時間帯、スクールゾーンに指定されている路地の入り口には進入を防ぐ車止めが置かれる。見守りに立つ保護者の前を、子どもたちが元気に歩いていた。

 えみるさんの事故を機に保護者や教員らが毎朝、路地に立つようになった。小学校のPTA副会長、小熊奈央さん(42)は「活動を通じて路地に入る車は確実に減っている」と話す。

 事故があったのは2007年1月17日の朝。えみるさんが赤いランドセルを背負い、家を出たほんの数分後だった。青信号で横断歩道を渡っていて、交差点の向こう側から右折してきたトラックにひかれた。

 トラックが通ってきた路地はスクールゾーンだった。住民など許可を得た車のほかは通学時間帯は通行禁止だが、「抜け道」として使われていたという。

 風見さんは「えみるが最期に…

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小さないのちを守るために 子どもの交通事故を防ぐ

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