交通事故で息子失う 大好きだった折り紙、前を向く力に

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川村剛志
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小さないのち 道に潜む危険

 折り紙や絵が大好きな8歳の男の子が、交通事故で亡くなった。残された作品の数々が、両親に前を向く力を与えてくれている。

 2014年2月、神奈川県厚木市の田中希さん(44)は仕事から帰宅した夕方、小学2年生の長男暁巳(あきみ)君(8)がいないことに異変を感じた。帰りに会った暁巳君の友達が、30分前に暁巳君が自転車で帰ったと話していたからだ。

 探しにいこうと思った矢先、警察から電話があった。暁巳君が交通事故に遭ったという知らせで、夫の信一さん(46)と病院へ向かった。ベッドに横たわっていた暁巳君を思い出し、希さんは「壊れそうで、ぎゅっと抱きしめられなかった」と振り返った。

 暁巳くんは自転車で国道の交…

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