車まばらな農道、わずかな隙に 引き裂かれた両親の願い

有料記事子どもの交通事故を防ぐ

北川慧一
[PR]

小さないのち 道に潜む危険

 豊かな自然の中で、元気いっぱいに育ってほしい。4歳の男の子に両親が託した願いは、交通事故によって突然、引き裂かれた。

 2016年3月、大分市郊外の農村地帯。自宅前の畑でネギの収穫作業していた竹山文(あや)さん(44)は車が止まる音を聞いて、はっとした。四男の沓里(かずさと)君(当時4)が、家の前を通る広域農道に倒れていた。

 「うそ」。走り寄って沓里君を抱き上げたが、動かなかった。沓里君は家の周りで一人で遊んでいて、道路の反対側へ行こうとしたところを車にはねられた。起訴状によると、車を運転していた男性は農道の周囲に広がる畑の風景に気を取られ、前をよく見ていなかったとされる。

 柔道整復師をしている父親の…

この記事は有料記事です。残り432文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

小さないのちを守るために 子どもの交通事故を防ぐ

小さないのちを守るために 子どもの交通事故を防ぐ

安全の確保は、車を運転する大人の責務です。[もっと見る]