予算削減で教員不足、親が「先生」に 米の貧困問題

有料記事

中塚久美子
[PR]

子どもと貧困 米国の学校で

 米国・カリフォルニア州カストロバレーにあるプロクター小学校では、教育予算削減で教員が不足し、美術と音楽の先生役を親が務める。3年生までの理科教員はPTAの寄付で雇う。

 2年生に美術を教えているのは松元文子さん(48)。このクラスの怜(れん)君(7)の母親だ。先生役のほかに、司書や学級担任を補佐する仕事もあり、ほぼ毎日、無償で通う。自腹で紙粘土などの教材を買うこともある。

 親が授業をするのに資格はいらない。同小で先生役をする約20人の親のうち、専門的に学んだ経験がある人はまれだ。松元さんは日本で教員免許を取得し、米国の大学院で美術や教育などを専攻したが、大学卒ではない母親も教えているという。

ここから続き

 子どもたちが簡単な楽器や彫…

この記事は有料記事です。残り1390文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら