大阪都構想、どうなった? 維新「再挑戦」、公明に接近

有料記事

今野忍 太田成美 山中由睦
[PR]

 大阪府知事大阪市長のダブル選に、大阪維新の会松井一郎知事、吉村洋文市長が圧勝して1年あまり。住民投票で否決され、消えたはずの大阪都構想がいま、復活しつつある。大阪で何が起きているのか。

 11月11日夜、大阪市内の日本料理店で松井、吉村両氏が公明党市議団幹部と向き合った。関係者によると「和やかなムード」で、維新側は改めて今後の都構想の議論の進め方を説明。「特別区、頼みますよ」と大胆に持ちかける松井氏に、「いえいえ、うちは総合区ですから」と公明側が返す一幕もあった。

 大阪では、維新と公明の距離は「蜜月」と呼べるほど縮まっている。

 昨年5月、大阪市を廃止して五つの特別区に再編する案は、住民投票で反対が賛成を0・8ポイント上回り、当時の橋下徹大阪市長らが目指した都構想は一度ついえた。「ワンチャンス」と勝負をかけた橋下氏も市長を退任し、表舞台を去った。

 ところが、昨年11月の大阪ダブル選で、橋下氏の後継指名を受けた吉村氏と松井氏が、都構想再挑戦を掲げ、圧勝した。大阪府・市の両議会で過半数に届かない維新が、再び住民投票に持ち込むには公明の協力が欠かせない。松井氏らは住民投票で対立し、都構想への抵抗感が根強い公明の大阪市議団に接近を図った。

ここから続き

 公明の内部ではダブル選後…

この記事は有料記事です。残り690文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら