夏目漱石「吾輩は猫である」160

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 「ハハハ豪傑だろう。僕もああいう伯父さんを持って仕合せなものさ。どこへ連れて行ってもあの通りなんだぜ。君驚ろいたろう」と迷亭君は主人を驚ろかしたつもりで大に喜んでいる。

 「なにそんなに驚きゃしない」

 「あれで驚かなけりゃ、胆力…

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