【アーカイブ】(キセキを語る)本庶佑さん:下 反主流派でこそ、大きな成果
【2012年11月1日朝刊科学面】(肩書や年齢などは、紙面掲載時のものです)
《大学院を出て米国に留学し、1974年に帰国した。》
帰国後の研究テーマで、選択肢は二つありました。一つは大学院時代にしていた毒素の研究です。それなりの評価を受けていて、これをもう一度やるべきだという助言をもらいました。
もう一つが、免疫の抗体が敵にあわせてどうやって形を変えているのかの解明です。こちらは世界中で競争が激しく、ものになるかどうかも分からなかった。でも、どうせ一生をかけるなら、リスクが高くても自分がやりたいことをすべきだと考えました。
《抗体を変える鍵の酵素AI…
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