斉藤寛子
五輪が終わったばかりのブラジル・リオデジャネイロで、9月7日に開幕するパラリンピックのチケットが急激に売れ始めている。「楽しかった五輪の感動をもう一度」。チケット売り場は「五輪ロス」の市民たちで長蛇の列ができている。
リオ大会組織委員会によると、チケットが売れ始めたのは五輪が閉会した翌日の22日から。昨年12月から発売されていたが、五輪閉会時までは全250万枚のうち12%しか売れていなかった。
五輪終了を前に、パラのチケットが売れていないことや価格が五輪より安いことなどを地元メディアが報道。22日から1日あたり10万枚以上が売れ、売上枚数は26日までに全体の34%、85万4千枚に急増した。人気のある水泳やサッカー、車いすバスケットボールは準決勝、決勝がほぼ売り切れたという。
行列ができるリオ市内のチケット売り場員、ジョイ・カルバーリョさん(24)は「パラリンピックはこれまであまり関心を持たれていなかった。それが五輪でブラジル人が金メダルをとる快感を知り、みんなパラリンピックでもう一度盛り上がりたいんだと思う」と話す。
大学の友人と車いすバスケット…