水谷の技術、基礎作った独育成システム(松下浩二の目)
元プロ卓球選手 ヤマト卓球代表取締役
元プロ卓球選手、ヤマト卓球代表取締役
水谷隼のメダルは、日本の卓球史を変える快挙だ。世界選手権のメダル10個分以上の価値がある。まずは、おめでとうと言いたい。
初めて水谷の卓球を見たのは、彼が中学2年生の時だった。ボールタッチや勝負勘が、他の子どもたちと明らかに違った。だが、留学先でのドイツでは、たくさんいる選手のうちの一人だった。
水谷の基礎を作ったのは、ドイツの育成システムだ。練習場では、世界のトップクラスの選手と打ち合えた。今回、3位決定戦で対戦したサムソノフ(ベラルーシ)や、準々決勝で戦ったフレイタス(ポルトガル)と同じシステムで育ち、フレイタスとは同じ練習場で球を打ち合っていた。こうした環境で6年間鍛えたことが、今につながっている。
ここから続き
日本でも、ナショナルトレー…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら