ミツバチ巣箱、1万5千匹びっしり 銀座の養蜂、味濃厚

山本晋
【パノラマ動画】ミツバチ@東京・銀座=2016年5月23日、竹谷俊之撮影
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360度動画「いきもの目線」

 1万5千匹のミツバチが暮らす巣箱に360度の動画撮影用カメラを入れた。花の季節の今は、ハチの活動が最も盛ん。縦25センチ、横35センチの巣枠には両面で約2千匹がびっしりと張りつき、耳を澄ますと「ブー、ブー」とハチたちが動き回る音がする。

 東京・銀座のビルの屋上で養蜂に取り組む「銀座ミツバチプロジェクト」を訪ねた。地上45メートルの11階建てビルの屋上で、約10万匹を飼育している。ミツバチは半径約3キロの範囲で行動し、銀座や浜離宮庭園、日比谷公園などの花から蜜を集める。皇居周辺の街路樹、ユリノキからは最も多くの蜜が採れるといい、5月初旬の1週間で集まった量は約100キロ。全体では今年は約1トンの収穫を見込む。採れた蜜は銀座の菓子店やホテルでスイーツなどに使われる。

 2006年に始まった同プロジェクトは街中での養蜂の先駆けで、特定非営利活動法人が運営している。広報担当の田中章仁(あきひと)さんは「銀座の活性化に加え、都市と自然環境の共存を目指したい」と話す。

 ユリノキから採れたハチミツを味見させてもらった。香りが強く、味も濃い。花の種類によってこんなに香りが違うのかと驚いた。糖度も一般のハチミツに比べて高いという。ハチミツは松屋銀座店のハチミツ専門店「ラベイユ」(代表03・3567・1211)で販売している。同店によると、36グラム入り(1728円、税込み)は現在品切れで、180グラム入り(7560円同)がわずかに残っているという。(山本晋)

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