(関西食百景)ここだけの話―6月4日配信

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大貫聡子
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(取材余話)カステラ工場、のぞいてみると

 砂糖を使うといえば、やはりスイーツ。

 大阪・心斎橋の「カステラ銀装」では焚黒糖をふんだんに使った黒糖カステラを1996年から作り続けている。52年の創業時からの「カステ21」に次ぐ定番商品と聞き、5月下旬、大阪府高石市にある羽衣工場を訪れた。

 工場内に入ると卵とミルクが混じり合った優しく甘い香りが漂う。

 「黒糖を入れると、味に深みというか奥行きが出るんですよ」と工場長の酒井巧さんはいう。

 新鮮な卵をたっぷり使った生地に細かく砕いた焚黒糖を混ぜ、250度のオーブンで約50分間、蒸し焼きにする。約1メートル四方はあるだろうか、巨大な木型に入った焼きたてのカステラがベルトコンベヤーにのって運ばれてくる。

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 木型を外すと、ふわっと湯気…

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