かこさとしさん、90歳 続々新刊「もっと書きたい」

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佐々波幸子
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 「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」など、3世代にわたって読み継がれてきた作品で知られる絵本作家加古里子(かこさとし)さんが31日、90歳の誕生日を迎え、卒寿の祝賀を受けた。創作への情熱は変わらず、4月には2冊の新刊が出る。

 いまも朝4時から仕事を始め、1日7~8時間、机に向かう日々だ。前日に神奈川県藤沢市内で開かれた記者会見で、衰えぬ創作意欲の源を問われた加古さんは「これも書きたい、これもなんとかまとめたい、というテーマが数冊のノートにたまっているが、それを全部やり通せるだけの才能とか時間もない。それでも一つでも自分で納得できるまでまとめてお渡しできれば、と。それが今日できればありがたい。明日もまた続けさせていただければありがたい。そういうことで毎日を送らせていただいている」と語った。

 来年50周年を迎える「だるまちゃん」シリーズは現在8冊出版されているが、「残り(描きたいキャラクター)が数百ございまして」と明かしつつ、いま、一番手がけたい仕事は、東大や横浜国大などで学生と交流しながら進めた児童行動論の授業をまとめることだと述べた。「上巻はなんとか脱稿したんですが1500枚ぐらいになり、後編もそのぐらいになろうと思う。そんな長いもの出して下さる出版社はないと思うので、自費出版をしようと、ひそかにお小遣いをためています」と会場を沸かせた。

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 4月に出版されるのは、千葉…

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