筋肉としわの間に…(小原篤のアニマゲ丼)

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 日本一の怪獣絵師である開田裕治さんとは、個展におうかがいして映画の話をしたり、撮影現場取材でご一緒したり(あれは確か「ローレライ」)、最近ではレジェンダリーゴジラについてコメントをいただいたりと、いろいろお世話になっているのですが、自作やご自身のお話をじっくりうかがったことがないような……と思っていたら、14日に紀伊国屋書店新宿本店でトーク&サイン会をするというので取材してきました。

 イベントプロデューサーの松山仁さんを聞き手に、ゴジラやウルトラやガンダムなどのイラストレーション一つ一つに解説を加えるという形でトークは進行。それではたっぷりお楽しみください。

 「私は1953年生まれなので、初代ゴジラ(54年公開)より一つ年上になります。うちのオヤジは変な映画が好きな人で『ゴジラ』も封切り時に見たそうです。NHKで初めて『ゴジラ』が放映されたとき家族全員で見ていたら、オヤジがいちいち『もうすぐゴジラが出て来るよ』と解説をする。そんな親でした。初めて見た東宝特撮映画は『宇宙大戦争』でオヤジと一緒に見に行った。それ以外にも新東宝のゲテモノ映画なんかも連れて行かれましたが、怖くて後ろ向きにイスにしがみついていた記憶しかない。ちゃんと見ていたら別の人生があったかも。初めて見たゴジラ映画は『キングコング対ゴジラ』。怪獣映画を楽しむには一番いい時期に生まれましたね。僕らの世代はみんなゴジラもガメラも全部見ていて、学校中その話題で盛り上がる、そんな時代でした」

 「絵を描くのが子供の頃から…

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