激しく美しい「究極の決勝」日本は手本に ラグビーW杯
清宮克幸の目
「究極の決勝」だった。今世紀に入って最も激しく、美しい試合だった。日本のラグビー選手は、この試合を繰り返し見る必要がある。まさに、バイブルとして長く受け継がれるべき内容だった。
目を引いたのは防御。両チームとも(フランカー、ナンバー8の)FW第3列の動きは出色だった。ニュージーランド(NZ)のマコウ、豪州のポーコックらの接点での体の使い方は見事だった。彼らの仕事と傷だらけの顔こそ、繰り返し見るべきだと思う。
日本のFW第3列は、この試合を参考に防御の練習に注力すべきだろう。豪州のフーパーは182センチ。体格は言い訳にならない。例えばサッカーのセンターFWを防御に配置転換するような大胆な発想を持ち、ぶれない指導を続けなければいけないと気づかされた。
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