W杯最大の波乱呼んだ名将の意識改革 ラグビー日本代表

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ブライトン=能田英二
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 英国・ブライトンで19日に行われたラグビーのワールドカップ(W杯)1次リーグB組初戦で、日本が快挙を成し遂げた。世界ランキング3位、W杯では過去2度の優勝を誇るラグビー大国・南アフリカに後半ロスタイムのトライで逆転勝利。大金星を呼んだのは、世界的名将として知られるエディ・ジョーンズヘッドコーチ(55)が選手たちに植え付けた勝利へのマインドと、それを信じ続けた選手たちの思いだった。

 「勝って新しい歴史をつくる」。日本代表の主将、リーチマイケル(26)をはじめ、選手は事あるごとに語っていた。3点差で迎えた試合終了間際、相手ゴール前で得たペナルティーキックを決めれば引き分けには持ち込める。南ア相手の引き分けでも快挙だ。だが、あくまで逆転にこだわり、5点を奪えるトライを狙った。ベンチにいた選手でも意見が分かれていたという難しい決断だった。

 相手の強みであるスクラムでの真っ向勝負を挑み、ボールを右へ左へ展開。最後はカーン・ヘスケス(30)がゴールに飛び込んだ。1987年に始まったW杯史上、最大と言える波乱を起こした瞬間だった。

 2012年に就任したジョーンズヘッドコーチがまず始めたのも選手の意識改革だった。豪州監督としてW杯準優勝、南アのアドバイザーとして優勝を果たした世界的な指導者は、このW杯で8強による決勝トーナメントに進み、日本ラグビーの歴史を変えることを明確な目標として定めた。

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