元気でわがままなお父さん(小原篤のアニマゲ丼)

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 半年前、宮崎吾朗監督がスタジオジブリを離れ自身初のテレビシリーズ「山賊の娘ローニャ」をNHKで始めた時、私は少々差し出がましく臆測を交えて本欄でこう書きました。「自分の演出力を証明するしかない、逃げ場のないところへ自分を追い込んだわけです。吾朗さん自身の中にも、白か黒かはっきりケリをつけたいという思いがあったのでは、と思います。放送が終わる半年後、どんな答えが出ているのでしょうか?」

 ということで、北欧の山野を元気なローニャが駆け回るアニメ全26話を見届けた今、その総括を書かなければならないワケですが、その前に、3月21日に「AnimeJapan2015」で「『山賊の娘ローニャ』と3DCGTVアニメーションシリーズの可能性」と題したセミナーがあったので、その内容からご紹介しましょう。宮崎吾朗監督が、タッグを組んだ川上量生プロデューサーのかわいらしいギニョール(指人形)を手に上機嫌で登壇し、「ローニャ」を制作したスタジオ「ポリゴン・ピクチュアズ」の守屋秀樹エグゼクティブプロデューサーと共に、自作について率直に語りました。聞き手はアニメ特撮研究家の氷川竜介さんです。

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 宮「鈴木さん(ジブリの鈴木…

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