地味な教科書、娯楽に昇華「こくごの時間」(雁須磨子)

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 【松尾慈子】みんな必ず通った道だから、読者の共感を得やすい素材になりうるはずなのだ、学校の授業って。でも、大ヒットした「ドラゴン桜」(三田紀房)を除いて、これまであまり授業そのものが漫画の素材にならなかったのは、地味なのに加え、扱い方が難しかったのもあると思う。だが雁須磨子は、それを見事に娯楽として昇華させてみせた。

 帯の文句に胸がきゅっとした。

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