「あの……『巨神ゴーグ』は?」(小原篤のアニマゲ丼)

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 「ガンダムには三種類ある。キッズ向けと若者向けとオッサン向けだ」とは、業界の内外でしばしば耳にする説です。放送中の「ガンダムビルドファイターズトライ」と「ガンダム Gのレコンギスタ」、そして28日からイベント上映される「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル」がそれに対応するかどうかはさておき、1979年のアニメ第1作の前日談を描く「青い瞳~」がオールドファンの注目を集めているのは確かです。15日に東京・日比谷公会堂で行われたプレミア上映会に集う人たちをながめ「けっこう年齢層高めですね」「ヤマトほどじゃありませんけどね」てな会話を、複数のお知り合いと交わしました。

 「ファースト・ガンダム」でキャラクターデザインと作画監督を務めた安彦良和さんがマンガでリメイクした「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(KADOKAWA刊)を、自ら総監督を務めてアニメ化。人気キャラのシャアと妹セイラの過去が「シャア・セイラ編」として全4話で描かれます。

 その第1弾「青い瞳~」は、地球連邦政府からの独立を目指す宇宙移民の政治指導者ジオン・ズム・ダイクンを父に持つキャスバル(後のシャア)とアルテイシア(後のセイラ)が、父の急死により側近のジンバ・ラルとザビ家の間の闘争に巻き込まれ、地球へ向け脱出するまでの物語。見どころは、ジンバ・ラルの息子ランバ・ラルに兄妹を逃がすよう頼まれた恋人のクラウレ・ハモンが、連邦のガンタンクにキャスバルとアルテイシアを乗せて大通りを派手にかっ飛ばすシーン。クラブの歌手ながら裏方面にコネがあり腕も度胸も色気も満点のハモン姐(ねえ)さんが、連邦の軍服に身を包んで大活躍。主人公キャスバルもかすむほどの暴れっぷりでした。

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 冒頭、シャアがモビルスーツ…

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