(各駅停話)古里駅 幕府が残した「巨樹」
松崎敏朗
古里(こり)駅のある奥多摩町は町域が秩父多摩甲斐(かい)国立公園にすっぽりと収まる。その町内には1千本を超える「巨樹」がある。巨樹とは地上1・3メートルの幹回りが3メートル以上ある木。その9割が町北部の日原(にっぱら)地域にある。
なぜ多くの木が巨大に成長できたのか。江戸時代に幕府の直轄領に置かれ、伐採が制限されたことなどが影響しているとされる。
「巨樹」の響きから、山の奥…
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