各分野で卓越した技能を持つ「現代の名工」に今年は149人が選ばれ、10日に都内で表彰式があった。NEC東芝スペースシステムの斎藤克摩さん(44)は、人工衛星やロケットに載せる機器のはんだ付けに秀でたとして選ばれた。

 電子部品を回路に取り付けるはんだ付け職人の斎藤克摩さん(44)は、人工衛星やロケットの電源回路基板を26年間、組み立ててきた。NEC東芝スペースシステムで、30日に打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」も手がけた。

 パソコンや携帯電話の基板は、ほとんど機械で組み立てられるが、衛星などは手作業に頼る。打ち上げの振動や宇宙の過酷な環境に耐える高い完成度が必要だからだ。「人間の精密さに機械はかなわない」

 小さいものは1ミリに満たない…

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