都庁の人に聞いてきた!2(小原篤のアニマゲ丼)

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 KADOKAWAのマンガ「妹ぱらだいす!2~お兄ちゃんと5人の妹のも~っと!エッチしまくりな毎日~」が、東京都青少年健全育成条例のいわゆる「新基準」適用第1号となり、16日付で「不健全図書」に指定されました。

 おさらいしておきますと、都が2010年12月に改正し翌11年7月に施行した同条例は、従来から規制対象だった過激な性描写などに加え、強姦(ごうかん)や近親相姦といった設定の性描写を含むマンガやアニメに新たな規制をかけました。本欄はこれまで、強姦や近親相姦のグレーゾーンについて考えた10年12月6日の回「想像力の領域」、その疑問を都の担当者にぶつけた11年8月29日の回「都庁の人に聞いてきた」などで、この条例の新基準について書いてきましたので、ついに初適用!とあっては放っておくわけにいきません。紙面でも、都の見解や出版社の対応や識者の意見をまとめて記事にする予定ですので、さっそく「妹ぱらだいす!2~お兄ちゃんと5人の妹のも~っと!エッチしまくりな毎日~」(長いので以下「妹ぱら2」)を本屋で買って、読んでみました。

 結論から言うとこうです。「近親相姦であることは間違いないが、これのどこが条例の言う『不当に賛美・誇張』にあたるのか?」というのが私の感想。「近親相姦がよくないことであると表現されていないので『不当に賛美・誇張』にあたる」というのが都庁の人の答え。さあ! それでは詳しく書くことにいたしましょう。少々エッチな表現が出てきますので、その点はご留意、ご容赦を。

 新基準は、強姦など刑罰法規…

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