金の疾走、支えたチェアの技 大阪の福祉用具メーカー
神志那諒
ソチ冬季パラリンピックのスキー競技で、狩野亮(かのうあきら、27)や森井大輝(たいき、33)ら代表選手5人が使うチェアスキーの座席や背もたれを、大阪府大東市の福祉用具メーカー川村義肢が製作した。時速120キロを超える滑りを高い技術力が支えている。
チェアスキーは、1本のスキー板に座席や背もたれがつき、選手は短い板が先端についたストックを両手に滑る。川村義肢は技術者の中島博光さん(44)と宮本雄二さん(37)が中心になり、これまでに4カ国、84人から受注した。
「誤差1ミリ以下の座席を作ってほしい」。2010年のバンクーバー大会の直後、金メダルを獲得して帰国した狩野からこんな要望を受けた。すでに4年後のソチの金が視野にあった。
中島さんらが目を付けたのは…
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