作画をめぐる冒険:メカ&エフェクト編(小原篤のアニマゲ丼)

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 アニメの華はメカ!爆発!破片! 「そうなったのは誰のせい?」「それはミヤザキハヤオさん!」というところから今回のお話は始まります(ロリコン美少女をはやらせただけじゃないのです。実に偉大です)。

 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が昨年3月に開いた講座「井上俊之さん小黒祐一郎さんと一緒に『もっとアニメを観よう!』~出張アニメスタイル in JAniCA~」をご紹介した前回に続き、今回は同じコンビによる昨年12月の「もっとアニメを観よう!2」について。目利き2人が「作画がすごいアニメ」を見つつ歴史を振り返るこの講座。井上さんが作品を選んだ「1」が、主にキャラクターの動きに着目したのに対し、小黒さんチョイスによる「2」はメカやエフェクトが中心。アニメーションでエフェクトというと、水や火や煙や光その他もろもろなのですが、日本アニメ史でスターアニメーターたちが腕を振るってきたのは、メカと切っても切れぬビームや爆発や破片であります。

 まずは1969年の東映動画の長編「空飛ぶゆうれい船」から、アニメーターだった宮崎駿さんが担当した巨大ロボ「ゴーレム」大暴れシーン。重量感、巨大感、そして砕かれたビルの破片が人々の上に降り注ぐ迫真の臨場感。逃げ惑う民間人を踏みつぶさんばかりに突進し市街戦をおっ始める戦車も、いろいろな意味で「リアル」です。

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 井上さん「この時代、他の作…

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