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（私の視点）自治体施設の指定管理者制度 「賃金スライド」の導入を 岸正人(10/04) 文教施設をはじめ、体育館や社会福祉施設など、自治体が設置した公の施設の管理運営に民間が参入できるとした指定管理者制度が導入されて２０年以上が経過した。導入数は７万７５３７施設（２０２１年４月総務省）…
（私の視点）脅迫的な取り調べ問題 検察は誤った価値観改めて 中村和洋(10/02) ８月、大阪高裁は、元大阪地検特捜部検事の男性を特別公務員暴行陵虐罪で審判に付すと決定した。刑事司法の歴史を変えるほどの画期的な判断だ。この検事は、大手不動産会社の元社長が業務上横領罪で起訴された後に…
（私の視点）裁判官の予断排除 形骸化の忌避制度、機能を 西愛礼(09/27) 裁判官も人間である。予断や偏見から逃れられるわけではない。実際の裁判官が参加したアメリカの実験では、裁判官も認知バイアスの影響を受けることや、「その情報は判断材料にしてはいけない」というルールがあっ…
（私の視点）なぜ「特殊」出生率なのか 不適切な訳語、定着に懸念 橘秀樹(09/11) 女性１人が生涯に産む見込みの子供の数を表す「特殊出生率」（あるいは「合計特殊出生率」）という言葉をよく見聞きする。ニュースでは「厚生労働省発表の統計では、２０２３年の日本の合計特殊出生率は１・２０」…
（私の視点）男女共同参画と別学 存続望むなら男子校改革を 加藤恵津子(09/06) 埼玉県の公立高校（主に進学校）の共学化をめぐる議論が、男女共同参画の視点から続いているが、「ジェンダー平等と共学・別学は全く違う話」との指摘がある（本紙８月１８日教育面）。別学でも男女平等社会に寄与…
（私の視点）続くミャンマーの人道危機 届かぬ医療、環境整備急務 村田慎二郎(09/04) ミャンマーの人道状況が深刻だ。人口の３割を超える１８６０万人が医療へのアクセスを含む緊急の人道援助を必要とし、３００万人が暴力から逃れるため移動を強いられている。７月にミャンマーを訪れて見た、人道危…
（私の視点）市民の誇り、世界遺産守るため 外国人料金より目的別で 高橋武司(08/30) 世界遺産の姫路城（兵庫県姫路市）で外国人専用料金が検討されていることが報じられ、議論が起こっている。観光収入が地元経済を支える一つの柱となっている昨今、貴重な観光資源をどのように維持するか、観光客の…
（私の視点）相次ぐ違法な取り調べ 強制脱し、抜本的改革を 指宿信(08/23) 被疑者取り調べで横浜地検の検事に「ガキだよね」などと言われ精神的な苦痛を受けたとして、元弁護士の男性が国に賠償を求めた裁判で、東京地裁は先月、人格を不当に非難する違法な取り調べだったと認定した。今月…
（私の視点）地域に根ざす社会教育を 大人の学び、もっと身近に 折原守(08/15) 戦後に比べれば格段に豊かになった現代でも、人生の中でいろいろな困難に直面することは多い。直面する時期は人それぞれであり、内容や程度も人それぞれだ。困難に立ち向かって乗り越えるため、誰もが虎になって翼…
（私の視点）ＳＤＧｓ推進への資金確保 連帯税実現へ、日本も動け 宮越太郎(08/07) ６月末の国連報告によれば、２０３０年達成が目標のＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の８３％が達成されていない。大きな原因は年間約４・２兆ドルに上る資金不足だ。公的資金の拡大なしに達成は難しい。 中でも重…
（私の視点）「内」の議論で解決できぬ裏金 政治監視する独立機関を 鈴木崇弘(08/02) 自民党の裏金問題に端を発した政治資金規正法の改正は、６月１９日の参院本会議で自民・公明両党などの賛成多数により成立した。 内閣や自民党の支持率が低迷するなか、岸田文雄首相は同法の改正を急いだ。あまり…
（私の視点）能登地震、その時ろう者は 情報の見える化、平時から 藤平淳一(07/31) 能登半島地震で、きこえない・きこえにくい人が情報弱者の立場に置かれた。 私たちの協会では発災後すぐに対策本部を立ち上げ、きこえない・きこえにくい人の安否確認を急いだ。でも、スマホなどの通信端末が思っ…
（私の視点）市民が取り組む歴史継承 共生の意識、行政は敬意を 外村大(07/26) 歴史問題の議論はしばしば、政府見解がどうかが注目される。閣議決定された政府見解に沿うべきだ、と語られることもある。だが、政府が歴史認識の判定権を持つかのように思うのは危険だ。何を大切な歴史と考え、ど…
（私の視点）負担少ない脱炭素社会へ 炭素課金、国民に還元を 山本利重(07/10) 今年も梅雨入り前から真夏日に見舞われた。気候変動による平均気温の上昇や熱波の影響は、今後深刻さを増していく。主な原因は化石燃料の使用による二酸化炭素（ＣＯ２）の排出だ。しかし資源の乏しい日本は化石燃…
（私の視点）急増する在日ネパール人 地域の一員、互いに理解を ジギャン・クマル・タパ(07/05) 最近コンビニエンスストアや居酒屋などで、ネパール人の店員を目にする機会が増えていないだろうか。 出入国在留管理庁の統計では、昨年末の在日ネパール人は１７万６３３６人で、過去最多を記録した。２０年前の…
（私の視点）能登を離れる子どもたち 復興へ、地域医療に支えを 泉達郎(07/03) 勤めていた大学を１０年前に定年退任し、進学以来ほぼ５０年ぶりに故郷の石川県穴水町に戻って国立病院機構七尾病院（同県七尾市）で地域の小児科医として診療を続けている。 今年正月に能登半島地震が発生。行政…
（私の視点）「再生医療法」の改正 自由診療のリスク、認識を 一家綱邦(06/28) 「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が今国会で改正された。同法が規制する「再生医療」は、様々な疾患・障害の治療や美容などを目的に、細胞を培養・加工して患者に投与する。同法の要は、再生医療の実施…
（私の視点）「働き方改悪」解決するには 医師増加と適切な受診を 今滝修(06/12) 医師の働き方改革に関する本欄４月２６日付の玉井洋太郎氏の意見に強く賛成である。その関連で、全国の大学に勤務する医師らに聞き取りした内容を報告したい。以下は所属機関を代表するものではなく、個人の意見と…
（私の視点）物流「２０２４年問題」の解決策 無理難題は拒む運送業へ 北川洋子(06/07) 物流はあらゆる事業の根幹をなしている――。街を駆けめぐるトラックを見るたび、そんな思いを強くする。物流の下支えが無ければ、どんな商売も回らないからだ。 しかし、物流業界はいま、「２０２４年問題」に直…
（私の視点）部活の地域クラブ化 移行後も事故事例、公表を 吉田勝光(06/05) スポーツ庁と文化庁の旗振りで、公立中学校の部活動を地域クラブ活動に移行するよう進めている。国は２０２５年度までに、まずは休日の活動について移行を図る。私は長野県で地域クラブ化の県総括コーディネーター…
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