〈ことのは311〉石牟礼道子「花を奉る」(2012年3月7日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画。最終回で12回目の今回は、石牟礼道子さんです。 □石牟……… [記事全文]
〈ことのは311〉石牟礼道子「花を奉る」(2012年3月6日)
春風萌(きざ)すといえども われら人類の劫塵(ごうじん)いまや累(かさ)なりて 三界いわん方なく昏(くら)し まなこを沈めてわずかに日々を忍ぶに なにに誘わるる……… [記事全文]
折れたまま咲く花に〈ことのは311〉(2012年3月6日)
■石牟礼道子さんインタビュー ――「苦海浄土」という作品で、水俣病の現実を伝えました。 「詩人や小説家というのは一種のヒマ人。『ヒマ人』というのは悪い言葉で……… [記事全文]
〈ことのは311〉谷川俊太郎「祈り」(2012年3月6日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。11回目は、谷川俊太郎さんです。 □谷……… [記事全文]
疑いつつ職人のように書く〈ことのは311〉(2012年3月6日)
■谷川俊太郎さんインタビュー ――震災後、ご自身の詩の言葉は変化しましたか。 「『9・11』のときと同じ感覚なんですが、意識下、潜在意識の、言語が生まれていな……… [記事全文]
〈ことのは311〉谷川俊太郎「祈り」(2012年3月6日)
一つの大きな主張が 無限の時の突端に始まり 今もそれが続いているのに 僕等は無数の提案をもって その主張にむかおうとする (ああ 傲慢すぎる ホモ・サピエンス ……… [記事全文]
〈ことのは311〉水無田気流「カミワスレ」(2012年3月5日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。10回目は、水無田気流さんです。 □水……… [記事全文]
この国の空気、内から破壊する言葉〈ことのは311〉(2012年3月4日)
――科学技術に依存する現代社会の絶望を以前から詩に書いてきましたね。 「私としては、ずーっと思っていたことが(震災と原発事故によって)露呈したというか、ベー……… [記事全文]
〈ことのは311〉水無田気流「カミワスレ」(2012年3月4日)
地図に映えるは無量の偏光 ナキガラガイが鳴る地層 地図に消えゆく波涛(はとう)のしらべ 太陽暴徒がすぎさりし日に 塵(ちり)と花とのさかれる荒野 あなたは ……… [記事全文]
〈ことのは311〉稲葉真弓「方舟・2011」(2012年3月3日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。9回目は、稲葉真弓さんです。 □稲葉真……… [記事全文]
死者たちと同じ舟に乗る〈ことのは311〉(2012年3月2日)
■稲葉真弓さんインタビュー ――震災について、どう受け止めていますか。 「ものすごく恥ずかしいんですが、これほど原発が負の影響を及ぼすものとは思っていなかっ……… [記事全文]
〈ことのは311〉稲葉真弓「方舟・2011」(2012年3月2日)
わたしのパソコンのモニターに ひとつ加わった水色のファイル=「方舟」 九ミリ四方のちいさな箱に あの日からの言葉を乗せて 海原のようなきょうという日を漕(こ)い……… [記事全文]
〈ことのは311〉佐々木幹郎「急停車するまで」(2012年3月2日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。8回目は、佐々木幹郎さんです。 □佐々……… [記事全文]
言葉はがされた体で声を探す〈ことのは311〉(2012年3月2日)
■佐々木幹郎さんインタビュー ――詩人として、震災でどんな影響を受けましたか。 「震災の瞬間は自宅の書斎にいた。万年筆に入れようとしていたインクが飛び散った……… [記事全文]
〈ことのは311〉佐々木幹郎「急停車するまで」(2012年3月1日)
ガラス窓を見つめていると 「電車が急停車するときがありますので 吊り革や手すりにおつかまりください」 という注意書きのシールが貼られていて わたしは いま吊り革……… [記事全文]
〈ことのは311〉小池昌代「丘」「種」(2012年3月1日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。7回目は、小池昌代さんです。 □小池……… [記事全文]
小池昌代「丘」「種」〈ことのは311〉(2012年3月1日)
丘 春の泥水を浴びて生きる 馬の首が乾いていた 米のなかに 祖母の泣き顔 一粒一粒拾って食べる また、漬物、つくってください 重い鉄鍋、洗わせてください 小……… [記事全文]
表現を萎縮させる社会の空気〈ことのは311〉(2012年3月1日)
■小池昌代さんインタビュー ――被災地は訪ねましたか。 「直後に宮城県の石巻港に仕事で行きました。枠組みだけのがらんどうの建物、それから衝撃的なにおい。ちょ……… [記事全文]
〈ことのは311〉伊藤比呂美「料理する、詩をかく」(2012年2月29日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。6回目は、伊藤比呂美さんです。 □伊藤……… [記事全文]
詩人の良心を信じたい〈ことのは311〉(2012年2月28日)
■伊藤比呂美さんインタビュー ――米国と熊本を往復する生活。震災のことはどんなふうに受け止めていますか。 「東日本大震災の2日後に日本に来たんですよ。(生活……… [記事全文]
伊藤比呂美「料理する、詩をかく」〈ことのは311〉(2012年2月28日)
大震災だ、大津波だ 人が死んだあっという間に それから原発事故だ 長い恐怖が襲ってきた 東京にいくたび そこは 薄暗くむし暑く ぴりぴりしていた 東京の人たちは……… [記事全文]
〈ことのは311〉三角みづ紀「音紋」(2012年2月28日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。5回目は、三角みづ紀さんです。 □三角……… [記事全文]
残された記憶に耳澄ます〈ことのは311〉(2012年2月28日)
■三角みづ紀さんインタビュー ――作品「音紋」の自作解説をお願いします。 「タイトルの『音紋』は、人の指紋が一つしかないように、様々な音というのも、それぞれ……… [記事全文]
三角みづ紀「音紋」〈ことのは311〉(2012年2月28日)
背後にひろがる 景色が声あげた 残されたものものは とうに発していた きちんと見せてね、と 子らがのぞむなら うしなった真昼において 発せられた憧憬が 決し……… [記事全文]
〈ことのは311〉辻井喬「海辺の樹」(2012年2月27日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。4回目は、辻井喬さんです。 □辻井喬「……… [記事全文]
辻井喬「海辺の樹」〈ことのは311〉(2012年2月26日)
なんという名前だったのか ある日急に見えなくなってしまった樹は 夕方になるとたくさんの小鳥が 翼を休めに集まってきて 波の音を背景にしながら ひとしきりその日の……… [記事全文]
文学に突きつけられた疑問符〈ことのは311〉(2012年2月26日)
――大震災でどんなことを思い、感じましたか。 「感じたのは人間存在のはかなさ。外から襲ってくるものに対して、人間というのはどうしようもない。そんな感覚です。……… [記事全文]
〈ことのは311〉和合亮一「廃炉詩篇」(2012年2月25日)
■抄録版(無料公開中) 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。3回目は、福島から詩を発信し続けてきた……… [記事全文]
和合亮一「廃炉詩篇」〈ことのは311〉(2012年2月25日)
「廃炉まで四十年」(現時点) ところでわたしの言葉の 原子炉を廃炉にするには 何年かかる のだろう この地球を この虹を この雲を この指先……… [記事全文]
不条理の現実、言葉で描き続けたい 和合亮一(2012年2月25日)
――なぜ、この地、松川浦(福島県相馬市)を朗読の舞台に選んだのですか。 「小学校の頃から大学生ごろまで、夏には、ここに遊びに来て、魚釣りや海水浴をしていまし……… [記事全文]
〈ことのは311〉吉増剛造「詩の傍(cotes)で」(2012年2月24日)
■抄録版 無料公開中 12人の詩人が震災後の世界へ向かって、自作の詩を朗読する「ことのは311」企画を展開しています。2回目は、吉増剛造さんです。 □吉増……… [記事全文]
吉増剛造「詩の傍(cotes)で」〈ことのは311〉(2012年2月24日)
アーリス、アイリス、赤馬、赤城、―― イシス、イシ、リス、石狩乃香、―― 兎! 巨大ナ静カサノ、宇! ルー、白狼、遠くから、かすかに、本当の声が、聞こえて来て居……… [記事全文]
その荒涼たる地に何度も何度も行く 吉増剛造(2012年2月23日)
――なぜこの石狩川河口での朗読を選んだのですか。 「何十年も前のことだけど、北海道で朗読会を開いた縁で、友人に連れられてここに来た。川が凍っていて何も見えな……… [記事全文]
言葉が生む害毒、言葉で立ち向かう 高橋睦郎(2012年2月23日)
――今回の作品で「言葉だ 最初に壊れたのは」と書かれました。 「言葉というものの本源に立ちかえらないと、自分が発する言葉、詩作で使っている言葉がまるで力がな……… [記事全文]
「沈黙がいかに大事か」 高橋睦郎さんインタビュー動画(2012年2月23日)
「沈黙がいかに大事かということをぼくは感じています」「詩は毒自体。毒そのものなんです」――。詩人の高橋睦郎さんは穏やかで低い声で、インタビューに答えました。動……… [記事全文]
〈ことのは311〉 高橋睦郎「いまは」(無料公開中)(2012年2月22日)
言葉だ 最初に壊れたのは そのことに私たちが気づかなかったのは 崩壊があまりにも緩慢だったため 気づいたのは 世界が壊れたのち 亀裂や陥没を せめて言葉で繕おう……… [記事全文]
震災後 詩を信じる、疑う 吉増剛造と谷川俊太郎(2012年2月22日)
東日本大震災は、言葉のみで作られる詩の世界の地軸をも強く揺さぶった。詩人たちは、震災後の世界とどう対峙(たいじ)し、自らの仕事や役割をどう位置づけているのか。……… [記事全文]
ただ耳を傾け 味わおう 「現代詩手帖」亀岡大助編集長(2012年2月22日)
■「現代詩手帖」亀岡大助編集長 震災のあと、詩の言葉がにわかに注目を集めた。評判の悪かったACのコマーシャルのなかでも金子みすゞの詩はどこかほっとさせるものが……… [記事全文]
ことのは311とは 12人の詩人たち(無料公開中)(2012年2月22日)
■きみへ 詩人の朗読を動画で 東日本大震災からまもなく1年。詩人たちが詩を朗読する「ことのは311」企画が23日、朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」で始動し……… [記事全文]