自動車の「世界3大レース」の一つとされるインディアナポリス500マイル（インディ500）。アメリカ・インディアナ州で5月末にあった決勝で、元F1ドライバーの佐藤琢磨選手が8度目の出場で日本人初となる優勝を果たしました。

　この喜ばしいニュースの裏で、アメリカ人記者がツイッターで佐藤選手について差別的な投稿をしたため失職するという騒動がありました。

　投稿したのはデンバー・ポスト紙のスポーツ担当記者だったテリー・フライ氏。

　「個人的に特に何かあるわけではないが、メモリアルデーの週末に日本人ドライバーがインディ500で勝つのは不愉快だ」

　とツイート。批判を受けてすぐ謝罪しましたが、デンバー・ポスト紙は「無礼で許しがたい」とコメントし、フライ氏を解雇しました。様々な国からの移民によってできたアメリカは先住民迫害や黒人差別の歴史を持ちます。だからこそ、こうした人種・民族差別的発言には厳しい国だということが分かります。