「この書類、サトウさんに渡してください」 
 「え? カトウさんにですか?」

 普段の会話の中で自分の言ったことが相手に伝わらない。それが原因で誤解が生まれてしまった。そんな経験はありませんか。周りからはその大変さが見えにくい「聞こえづらさ」を解消するため、パナソニックは今年3月、ウェブ上にある辞典を公開しました。

 高齢者や障害のある人たちやその周囲の人たちに使ってもらうことがまず第一ですが、パナソニックは「全ての話し手」の意識向上も狙います。

 パナソニックによると、日本人の65歳以上の半数が難聴であり、40歳前後から聞こえづらくなる人が多くなるそうです。そこで耳の日である3月3日にTalking Aid Project「難聴の人が聞き取りやすい言葉が飛び交う、『言葉のバリアフリー』社会を目指す啓発活動」の一環として、三省堂と協力して制作した「聞き間違えない国語辞典」を公開しました。