【石塚広志、二階堂勇】今回の衆院選は、第三極の日本維新の会、みんな、日本未来の各党が同一選挙区で競合し、民主党とともに「共倒れ」するケースが相次いだ。第三極の候補が多い選挙区ほど、自民党の候補が「漁夫の利」を得て当選するケースが増え、大量の議席につながった。
300選挙区のうち、第三極が自民、民主と争ったのは203選挙区。ほかに自民推薦の無所属や公明、民主推薦の国民新と争ったところが5選挙区ある。
第三極の3党全てが候補を立てた「5党対決型」▽いずれか2党が立てた「4党対決型」▽いずれか1党が立てた「3党対決型」の選挙区を比べると、最も競合した「5党型」(12選挙区)では自民が全勝した。
自民は「4党型」(69選挙区)でも62議席を獲得。「3党型」(127選挙区)では推薦や公明を合わせ97議席を得た。第三極が乱立するほど、自民の「勝率」が上がった構図だ。
第三極は「5党型」では全敗。「4党型」では3議席、「3党型」でも12議席にとどまる。計15議席のうち維新が大阪を中心に11議席を占めたが、第三極の競合区では民主支持層の票が分散したことも、共倒れの背景にあるとみられる。
衆院議員選挙公示 | 12/4(火) |
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衆院議員選挙投開票 | 12/16(日) |
期日前投票期間 | 12/5(水)〜15(土) |