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2012年12月17日4時21分

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維新、民主に迫る第3党に 石原代表「これから第二極」

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比例区で当選確実となり、名前の上に花をつけてもらい、喜ぶ日本維新の会の石原慎太郎代表=16日午後8時24分、東京都港区、山本壮一郎撮影

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テレビの取材に応じる日本維新の会の橋下徹代表代行=16日午後10時、大阪市北区、伊藤進之介撮影

 石原慎太郎代表と橋下徹代表代行の「双頭の鷲(わし)」体制で初めて国政選挙に挑んだ日本維新の会は大きく議席を伸ばした。民主党に迫る第3党の議席を確保。比例区では民主党を大きく上回り、来夏の参院選に向けて足場づくりができた。

 橋下氏は16日夜、大阪市内で記者会見し、「国民に(維新が進めた)大阪の改革に期待を寄せてもらった。感謝と、重い責任を感じる」と語った。石原氏も同日夜、東京都内で会見し、「これから第二極になる」と胸を張った。

 ただ、目標にした「自公の過半数阻止」(幹部)は果たせず、第三極ブームに期待したが、「維新旋風」までは起こせなかった。今後は、政権復帰する自民党との関係が焦点になる。

 安倍政権とは「政治案件で是々非々でいく」(石原氏)方針。改憲論議や教育改革など政策的に重なる分野は協力しつつ、「国土強靱(きょうじん)化」といった公共事業重視の政策は「古いばらまき」(幹事長の松井一郎大阪府知事)として反対する構えだ。

 ただ、自公両党が少数の参院で維新は3議席しかなく、ねじれ国会での主導権は期待できない。来年の参院選に向けた態勢づくりが急務だ。全国で候補者を擁立し、参院でも一定の勢力を得る目標を据える構え。人気の高い橋下氏や党実力者の松井氏の国政進出は次の衆院選が基本戦略だが、方針転換して立候補する可能性もある。

 石原氏率いる太陽の党の合流により、今後の党運営で対立の芽もはらむ。議席の急増で国会議員団の発言力が強まるのは確実で、橋下氏のリーダーシップとのバランスが問われそうだ。

 16日夜は早速、足並みの乱れが露呈した。大阪市内でフジテレビの番組に出演した橋下氏は「自民党、公明党が出した首班に従うのが多数決の民主主義だ」と述べ、首相指名選挙で自民党の安倍晋三総裁に投票する意向を表明した。石原氏は直後に「政党のプライドというか独自性から言って論外だ」と否定。「平沼さんが好ましい」と述べ、国会議員団代表の平沼赳夫氏を推す意向を示した。

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