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2012年12月17日4時46分

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急ごしらえ、未来大敗 小沢系とのあつれき懸念

 日本未来の党は公示前の61議席を大幅に減らす惨敗となった。脱原発票の受け皿を狙ったものの、公示直前の結成という急ごしらえで浸透しなかった。小沢一郎氏が率いた「国民の生活が第一」と合流した効果もなかった。

 未来代表の嘉田由紀子滋賀県知事が「選挙の顔」として全国を回った。未来への投票を「鉛筆一本の勇気」と訴え、脱原発の世論が草の根で広がることを期待した。だが、支持は広がらず、嘉田氏は16日夜、東京都内で記者会見し、「浸透する時間が不足していた」と悔しさをにじませた。

 一方で、嘉田氏は小沢氏を無役にして「小沢支配」批判をかわそうとした。だが、選挙公約には生活が進めた政策が多く盛り込まれ、生活出身議員らが主導した比例ブロック名簿づくりでも立候補届け出のギリギリまで混乱。「小沢色」は薄まらなかった。選挙戦終盤では、反転攻勢を狙って方針を転換。知名度の高い小沢氏が国会周辺の脱原発集会に参加するなどしてアピールした。それでも、最後まで急ごしらえの印象はぬぐえなかった。

 嘉田氏は「今回の選挙はファーストステップ」と位置づける。来年夏の参院選に向け、原発政策や消費増税で政権批判を強めて存在感を高める構えだ。ただ、衆院で影響力を持てる議席は得られず、巻き返しは難しい情勢になった。党勢を立て直すため、嘉田氏が2014年7月の任期満了を待たずに知事を辞職し、参院選に立候補するとの見方も周辺にはある。

 選挙後の人事も焦点だ。未来の幹事長ポストは空席のまま。嘉田氏は会見で小沢氏の処遇について「一兵卒の方向で考えたい」と語ったが、党運営をめぐり嘉田氏と「小沢系」のあつれきが生じる可能性もある。

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