野田内閣の現職閣僚では、藤村修官房長官(大阪7区)や城島光力財務相(神奈川10区)をはじめ計8人が落選した。民主党の重鎮や幹部も議席を失い、党の壊滅的な敗北を象徴する結果となった。
藤村官房長官は、小選挙区で自民党候補に敗れたうえ、比例でも復活できなかった。現職の官房長官が落選するのは、1947年に官房長官制度が創設されて以来、初めて。
今回の選挙には、野田佳彦首相を除き12人の現職閣僚が立候補したが、藤村氏や城島氏のほか、樽床伸二総務相(大阪12区)や田中真紀子文部科学相(新潟5区)、三井辨雄厚生労働相(北海道2区)、小平忠正国家公安委員長(北海道10区)、中塚一宏金融相(神奈川12区)、国民新党の下地幹郎郵政民営化相(沖縄1区)が軒並み落選。当選したのは4閣僚にとどまり、野田内閣への厳しい有権者の視線が裏付けられた格好だ。
党重鎮では、98年の結党時から党運営を担ってきた党副代表の仙谷由人元官房長官(徳島1区)が落選し、同じく結党時からのメンバーの菅直人前首相(東京18区)が小選挙区で敗北。選挙対策を担った鉢呂吉雄選挙対策委員長(北海道4区)も落選した。
閣僚経験者も苦戦した。平野博文元官房長官(大阪11区)や川端達夫元総務相(滋賀1区)のほか、鹿野道彦元農林水産相(山形1区)も比例区でも復活できなかった。
衆院議員選挙公示 | 12/4(火) |
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